必要な SRT cue だけを移動する
SRT Range Time Shift は、字幕全体ではなく一つのシーン、差し込み、編集された区間、翻訳セグメントだけがずれている時に使います。全体シフトをかけると、すでに合っている cue まで壊れてしまいます。このツールは指定した小さな範囲だけにオフセットを適用します。
選択は cue 番号、時間窓、またはその両方で行えます。たとえば 42 番から 76 番までを 1.2 秒遅らせたり、10 分から 12 分の場面に重なる cue だけを移動できます。出力は通常の SRT のままで、本文は維持されます。
cue 番号と時間窓を組み合わせる
レビュー担当者が「何番から何番まで」と指摘した場合は cue 番号が便利です。動画プレイヤー上で問題の場面時間が分かっている場合は時間窓が便利です。両方を組み合わせると、番号範囲と時間範囲の両方に一致した字幕だけが動くため、選択ミスを減らせます。
デフォルトの終了時間は広く設定されているため、cue 範囲だけでもすぐ使えます。厳密な場面だけを対象にする場合は、開始秒と終了秒を入力してください。正の値は遅らせ、負の値は早めます。
全体シフトより局所シフトが向く場面
短いショットの削除、イントロ差し替え、スポンサー挿入、インタビュー回答の再編集、別バージョンから流用した翻訳字幕などでは、冒頭と末尾は正しくても途中だけ機械的な修正が必要になります。
QA でも cue 番号で問題が返ってくることが多いため、局所シフトは実用的です。小さな修正のために本格的なタイムライン編集ソフトを開かず、SRT を貼り付けて範囲を直し、その場面だけ確認できます。
範囲の境界を必ず確認する
部分シフトは選択範囲の前後に新しい隙間や重なりを作ることがあります。編集内容によっては正しい結果ですが、確認は必要です。範囲直前、最初に動いた cue、最後に動いた cue、範囲直後をチェックしてください。
元ファイルは必ず残してください。固定秒数ではなく徐々にずれる問題なら、SRT Anchor Sync を使う方が適しています。二つの正しいアンカーで時間軸を自然に伸縮できます。